ツバメの巣づくりの時期と観察ポイント
ツバメは季節の移り変わりを知らせてくれる存在として、昔から親しまれてきました。「いつ頃巣を作り始めるのか」「どのタイミングで子育てをするのか」など、毎年のサイクルを知ることで、家の軒下に来るツバメを安全に見守ることができます。ここでは、ツバメが巣づくりを行う時期と、その前後の行動、家の周りでトラブルを避けるための対策を詳しくまとめます。
ツバメが巣づくりを始める一般的な時期
ツバメは暖かくなり始める頃、日本へ渡ってきます。渡来のタイミングは地域ごとに異なりますが、全体として次のような流れがあります。
渡来時期の目安
-
南の地域:早い場合は春先頃から見られる
-
関東・中部:少し暖かくなる頃から飛来
-
北の地域:地域差があり、暖かさが安定してから活動が活発になる
この頃になると、軒下やガレージなど、雨風をしのげる場所を探して飛び回る姿が見られるようになります。住みやすい環境を見つけると、泥と枯れ草を運んで巣を作り始めます。
巣づくり〜子育てまでの流れ
ツバメの巣づくりは一定の段階を踏んで進みます。どの時期に何をしているのか知っておくと、安心して見守ることができます。
巣づくりの期間の特徴
-
泥を口に含んで運び、壁面に貼り付けながら形を整える
-
数日〜一週間程度で巣が完成
-
巣が完成すると、メスが卵を産む準備を始める
この時期は頻繁に往復するため、玄関先に来る場合は落ち着かないこともありますが、温かく見守ることが大切です。
産卵と抱卵の時期
巣が完成すると、メスは数日にわたって卵を産み、温めます。
抱卵中は親鳥が入れ替わり立ち替わり巣に座っており、巣から離れる時間が少なくなります。
ヒナが生まれてから巣立ちまで
-
ヒナは姿を見せるようになると、親鳥が頻繁に餌を運ぶ
-
この時期が最も巣の下が汚れやすい
-
成長すると巣の縁に立つようになり、やがて飛ぶ練習を始める
巣立った後も数日は近くで親子が過ごすことが多く、巣を休憩場所として再利用することもあります。
ツバメが巣を作りやすい場所の特徴
ツバメは毎年安全な場所を選んで巣づくりを行います。
次のような環境がある家は選ばれやすくなります。
-
雀などの天敵に狙われにくい
-
雨や風を避けれる軒下や屋根がある
-
人通りがほどよくある(人がいることで外敵が近寄りにくい)
玄関周りや店舗の軒先で見かけることが多いのは、こうした背景があります。
巣づくりの時期に起こりやすいトラブルと対策
ツバメを温かく見守りたい一方、フンが落ちやすい、巣を作る場所が困る、といった悩みも出てきます。
時期ごとにできる対策を紹介します。
巣を作り始めたばかりの時期の対応
本格的に巣が完成する前なら、設置場所の工夫でトラブルを回避できます。
-
巣を作ってほしい場所を布などで覆わない
-
作ってほしくない場所は物を置いてスペースを狭くする
ただし、卵が産まれた後の撤去は法律でも制限があるため、早い段階で判断することが大切です。
抱卵〜子育て中のフン対策
子育て期はフンが最も増えるため、次のような対策が役立ちます。
-
ダンボールや板で簡易の受け皿を作る
-
新聞紙を敷き替えやすいようにしておく
-
出入り口側へ飛び散らないように養生する
巣立ちまでの期間は短いため、一時的な工夫で十分に乗り切れます。
ツバメが来なくなった場合の環境整備
翌年も来てほしい場合は、巣が空になったタイミングで次のように整えると安心です。
-
巣の周囲を掃除して清潔に保つ
-
外敵対策をして安全性を高める
-
巣を壊さずそのまま残すと再利用されやすい
環境が整っているほど、来年以降も同じ場所に戻る可能性が高くなります。
まとめ
ツバメの巣づくりの時期は地域の気温や環境に影響されますが、巣探し、巣づくり、産卵、子育て、巣立ちという流れは共通しています。
このサイクルを知っておくと、ツバメとの距離感がつかめ、トラブルを避けながら優しく見守ることができます。
生活のそばに季節を運んでくれるツバメとの共生を、無理のない範囲で楽しんでみてください。