あれ、いつの間にか鳥が来ない?!意外と知らない鳥の習性で「ベランダ・庭に鳥が寄り付かない環境」を作るコツ
「ベランダにフンが落ちている…」「せっかく育てた家庭菜園が鳥に荒らされる!」「朝早くから鳥の鳴き声がうるさいな…」
もし、あなたがこんな鳥のトラブルに悩まされているなら、それはあなたのベランダや庭が、鳥にとって**「快適な場所」**になってしまっているサインかもしれません!
鳥たちは私たちの身近な存在で、美しい鳴き声や可愛らしい姿に癒やされることもたくさんありますよね。でも、時にはフン害や騒音、農作物への被害など、困ったトラブルを引き起こすことも。追い払ってもすぐに戻ってきてしまう…と、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、鳥を遠ざけるには、彼らの**「習性」**を理解し、彼らが「ここに寄り付くと危険だな」「ここは居心地が悪いな」と感じるような環境を作ることが、一番の近道なんです!
この記事では、鳥たちの意外と知らない習性を踏まえながら、あなたのベランダや庭が、鳥にとって「魅力のない場所」に変わるための具体的な環境づくりのコツを、わかりやすく、そして親しみやすい言葉で徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたも鳥と上手に距離を保ちながら、快適な生活空間を取り戻せるはずです。さあ、賢く鳥対策を始めて、トラブル知らずのベランダ&庭を手に入れましょう!
1. なぜあなたのベランダや庭に鳥が来るの?鳥の習性を理解しよう
鳥たちがあなたのベランダや庭にやってくるのは、偶然ではありません。彼らにとって、そこが何か「メリット」のある場所だと認識しているからです。まずは、鳥たちが何を求めてやってくるのか、その習性を理解することから始めましょう。
(1) 食料を求めてやってくる
鳥にとって最も重要なのは「食料」です。
食べ残し・生ゴミ: ベランダに置きっぱなしの食べ残し、開けっ放しのゴミ袋などは、鳥にとって格好の餌場です。
家庭菜園・果樹: 丹精込めて育てた野菜や果物は、鳥にとってはごちそうです。
ペットの餌: 外に置かれた犬や猫の餌も、鳥のターゲットになります。
野鳥への餌やり: かわいそうだからと、パンくずなどを与えていると、特定の鳥がその場所に集まるようになります。
(2) 安全な休憩場所・ねぐらを探している
鳥たちは、天敵から身を守り、安心して休める場所を求めています。
ベランダの屋根・手すり: 雨風をしのげ、見晴らしが良く、安心して休める場所になります。
エアコンの室外機: 暖かく、安定した場所で、特に寒い時期には人気です。
戸袋の隙間・雨樋: 狭くて隠れられる場所は、ねぐらや巣作りに適しています。
(3) 巣作りの場所を探している
繁殖期になると、鳥たちは安全で安定した巣作りの場所を探します。
植木鉢の中: プランターや植木鉢の土は、巣の材料を集めやすく、安定しているため狙われやすいです。
物陰・隙間: ベランダの死角や、物置の裏、建物の隙間などは、人目につきにくく、安全な巣作りの場所として利用されます。
(4) 水を求めている
特に夏場など乾燥する時期は、水場も鳥を引き寄せる要因になります。
水たまり・水滴: ベランダの水たまりや、植木鉢の受け皿に溜まった水、エアコンの室外機から落ちる水滴なども、鳥にとっては貴重な水分源です。
これらの鳥の習性を理解することで、どこを対策すれば鳥が寄り付かなくなるのかが見えてきますね。
2. 今日からできる!鳥が寄り付かない環境づくりのコツ【実践編】
鳥の習性が分かったら、いよいよ具体的な対策です。鳥にとって「ここは居心地が悪い」「ここは危険だ」と感じさせる環境を作っていきましょう。
(1) 「食料源」を徹底的に排除する
これが最も基本的で効果的な対策です。鳥は食べ物がなければ寄り付きません。
ゴミの管理を徹底:
生ゴミは、蓋付きのゴミ箱に入れ、フタをしっかり閉める。
収集日以外は、外にゴミを出さない。
ネットやボックス型のゴミステーションを利用するなど、鳥が漁れない工夫をする。
家庭菜園・果樹の保護:
防鳥ネット: 鳥が作物に近づけないよう、目の細かいネットで物理的に覆うのが最も効果的です。支柱を立ててネットを張ると良いでしょう。
テグス(釣り糸): 作物の上数cmの高さに、数本テグスを張ることで、鳥が近づきにくくなります。鳥はテグスが見えにくく、羽に当たると嫌がります。
ペットの餌は室内に: 外に置かれているペットの餌は、食べ終わったらすぐに片付けましょう。
野鳥への餌やりをやめる: かわいそうに感じるかもしれませんが、鳥が集まる原因となり、結果的にトラブルを増やすことになります。
(2) 「安全な場所」をなくす・危険な場所にする
鳥が安心して休んだり、巣を作ったりできる場所をなくしましょう。
ベランダ・手すりの対策:
防鳥ネット: ベランダ全体をネットで覆うのが最も確実です。ただし、設置には手間がかかります。
鳥よけスパイク(剣山): 手すりや室外機の上など、鳥が止まりやすい場所に設置します。鳥は尖った場所に止まるのを嫌がります。
ワイヤー・テグス: 手すりの上に数本ワイヤーやテグスを張ることで、鳥が止まるスペースをなくします。
スプリング: 手すりの上にバネ状のものを設置し、不安定にして鳥が止まりにくくします。
エアコン室外機の対策:
鳥よけスパイクやネットを設置する。
室外機の上に物を置かない。
隙間を塞ぐ: 戸袋、雨樋の隙間、建物の亀裂など、鳥が隠れたり巣を作ったりできそうな場所は、金網や補修材で徹底的に塞ぎましょう。
定期的な清掃: フンが残っていると、それが別の鳥を引き寄せる原因にもなります。こまめに清掃し、清潔に保ちましょう。
(3) 「居心地の悪い空間」を演出する
鳥が嫌がるものを使って、心理的に近寄らせない工夫も有効です。
光るもの・反射するもの:
CDやアルミホイル: 不要になったCDやアルミホイルを細長く切って吊るすと、光の反射で鳥を威嚇できます。
キラキラテープ(防鳥テープ): 光を反射して鳥を遠ざける効果があります。
揺れるもの:
風船・カカシ: 大きい風船や、人の形をしたカカシなどを設置すると、鳥が警戒します。
風車: 風で回る風車も、動きと光で鳥を威嚇します。
音:
鳥の嫌がる音: カラスの天敵である鷹やフクロウの鳴き声、または他の鳥の警戒音などを発生させる装置も市販されています。ただし、近隣への配慮が必要です。
風鈴・モビール: 不規則な音や動きも、鳥にとっては不快に感じることがあります。
匂い:
鳥よけスプレー: 市販されている鳥が嫌がる成分(唐辛子成分など)を含むスプレーを散布します。ただし、効果は一時的で、定期的な散布が必要です。
(4) 「水場」をなくす
意外と見落としがちですが、水場をなくすことも大切です。
水たまりの除去: ベランダに水たまりができないように、排水溝をきれいに保ち、水はけを良くしましょう。
植木鉢の受け皿の水を捨てる: 溜まった水は毎日捨て、清潔に保ちましょう。
エアコンの排水対策: 排水ホースの先から水が滴らないように、バケツなどで受ける、または延長ホースで排水場所を変えるなどの工夫をしましょう。
3. 【注意点】鳥獣保護管理法を忘れずに!
前回の記事でも触れましたが、鳥獣保護管理法により、許可なく野生の鳥を捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることは禁じられています。
鳥の卵やヒナは、絶対に持ち帰ったり、触ったりしない: 親鳥が育児放棄する原因になったり、法律に触れる可能性があります。
駆除は専門業者に依頼: どうしても鳥による被害が解決しない場合は、自分で無理に捕獲しようとせず、自治体の担当部署や、鳥獣対策の専門業者に相談しましょう。彼らは法律に則り、適切な方法で対処してくれます。
あくまでも「鳥が寄り付かない環境づくり」は、物理的に鳥を傷つけることなく、彼らが自らその場所を避けるように促す「追い払い」「忌避」が目的です。
まとめ:鳥と賢く共存して、快適な生活空間を!
鳥によるトラブルは厄介ですが、鳥の習性を理解し、適切な対策を講じることで、必ず改善できます。
鳥があなたのベランダや庭にやってくるのは、食料、安全な休憩場所、巣作りの場所、水などを求めているからです。
ゴミの管理徹底、防鳥ネットやスパイクの設置、隙間を塞ぐ、光るものや音で威嚇するなど、様々な方法を組み合わせて「鳥が嫌がる環境」を作りましょう。
鳥獣保護管理法を遵守し、むやみに鳥を傷つけたり捕獲したりしないこと。困った時は専門家を頼りましょう。
これらの対策を地道に続けることで、やがてあなたのベランダや庭は、鳥にとって「魅力のない場所」となり、トラブルの少ない、快適な生活空間を取り戻せるはずです。
さあ、今日から賢い鳥対策を始めて、心穏やかな毎日を過ごしましょう!