その古いお皿、もしかして…?骨董品の歴史的価値を見極める3つのポイント
「家の倉庫から古いお皿が出てきたけど、これって価値があるのかな?」
「なんとなく古いからと捨ててしまう前に、知っておくべきことって何だろう?」
そう思ったことはありませんか?
古いものがすべて「骨董品」や「美術品」として価値を持つわけではありません。
骨董品の本当の価値は、その**「歴史的価値」**にあります。
つまり、単なるモノではなく、作られた時代背景や、そこに込められた物語を伝える「文化財」としての側面を持っているかどうかです。
今回は、骨董品の歴史的価値を理解するための3つのポイントと、その価値を見極める方法を分かりやすく解説します。
1. 骨董品の「歴史的価値」とは?
骨董品の歴史的価値とは、その品物が作られた時代の文化や技術、人々の暮らしを物語る証である、ということです。
ただ古ければ良いのではなく、「いつ、どこで、誰によって、何のために作られたか」というストーリーが、その品物の価値を決定づけるのです。
たとえば、江戸時代に庶民の間で使われていた日常の器一つとっても、当時の流行や技術、生活様式を知るための貴重な手がかりとなります。
2. 歴史的価値を見極める3つのポイント
手元にある骨董品の価値を判断する際に、ぜひチェックしてほしい3つのポイントをご紹介します。
ポイント① 作られた時代と作者
骨董品の価値は、いつ、誰によって作られたかによって大きく変わります。
時代: 有名な時代(例:江戸時代、明治時代など)の作であるか、その時代を代表する作風であるか。
作者: 無名の作者の作品でも、歴史上の人物が所有していたものや、特定の工房で制作されたものは、価値が高くなることがあります。
ポイント② 希少性と保存状態
その品物がどれくらい珍しく、また良い状態で残っているかという点も重要です。
希少性: 世界に一点しかないものや、現存数が極めて少ないものは、その希少性自体が価値となります。
保存状態: 欠けやヒビ、修復跡がなく、作られた当時の状態を保っているものは、価値が下がりにくいです。ただし、一部の骨董品では、経年による風合い(古色)も価値の一部と見なされることがあります。
ポイント③ 用途と作風
その骨董品が、当時の社会でどのような役割を果たしていたか、そしてどのような作風を持つかという点も価値判断のポイントです。
用途: 茶道具や書道具、武具など、当時の文化や生活に深く根ざしたものは、歴史的価値が高く評価されます。
作風: その時代の流行や美意識を反映した特徴的なデザインや技法が施されているかどうかも、重要な判断材料になります。
3. 自分でできる!価値を調べるための具体的な方法
手元の骨董品が持つ歴史的価値を、自分で調べてみましょう。
専門書や美術館の図録を参考にする: 骨董品の専門書や、関連する美術展の図録には、多くの情報が載っています。似たような作品を探し、年代や作者、作風を比較してみましょう。
専門家や鑑定士に相談する: 最も確実な方法は、信頼できる骨董品鑑定士や専門家に見てもらうことです。プロの視点から、その品物の真贋や価値を正確に判断してもらえます。
インターネットで調べる: インターネット上には多くの情報がありますが、信憑性の低い情報も多いため、複数の情報源を比較し、信頼できるサイト(骨董品専門の買取店や美術館の公式サイトなど)を利用することが大切です。
まとめ
骨董品は、単なる古いものではなく、私たちの歴史や文化を伝える大切な宝物です。
もし、手元に「これ、もしかして…?」と思う古いものがあれば、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、その品物に秘められた歴史と価値を探求してみてください。