骨董品オークション落札体験談|初心者でも安心して参加できるコツ
骨董品を売る方法には「専門業者への買取」や「骨董市での売買」などがありますが、実は近年注目されているのがオークションでの売却です。特に海外からの需要が高まっているジャンルでは、一般的な買取よりも高額落札されることも珍しくありません。ここでは、実際に骨董品をオークションに出品して落札された体験談を交えながら、初心者でも安心して利用できるコツを紹介します。
■ 体験談1:祖父の茶道具をオークションに出品したケース
祖父の遺品整理で見つかった茶道具一式。最初は近所の買取店に査定を依頼しましたが、「一式で2万円程度」と言われ納得できませんでした。
そこで、骨董品オークションに委託出品。結果は以下の通りです。
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茶碗(有名作家の銘あり):落札価格 15万円
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茶杓(共箱つき):落札価格 3万円
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棗や建水などの付属品:まとめて5万円
合計で23万円の落札となり、当初の査定額の10倍以上で売却できました。
👉 ポイントは「作家名と共箱の有無」が価値を大きく左右したこと。
■ 体験談2:掛け軸を出品して意外な高値がついた例
家の押入れから出てきた掛け軸。シミや劣化もあり「値段はつかないかも」と思いつつオークションへ。
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査定額:1,000円以下
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オークション落札額:7万円
驚いたことに、海外コレクターが複数入札して価格が急上昇しました。
👉 国内では評価されにくい品でも、海外市場では需要が高い場合があることを実感しました。
■ 体験談3:刀剣をオークションに出したケース
親族から譲り受けた刀剣を所持していましたが、手入れが難しく手放すことに。登録証を確認し、専門オークションに委託しました。
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事前査定:20万円前後
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最終落札額:38万円
状態はやや錆がありましたが、希少性が評価され高額落札となりました。
👉 刀剣類は必ず登録証の有無が重要で、これがないと売却できない点に注意が必要です。
■ 骨董品オークションを利用するメリット
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市場価格で売れる:需要があれば査定以上の価格になることも
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海外バイヤーの参加:国内では評価されにくい骨董品が高値になる可能性
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透明性:落札価格が公開されるため、適正な取引が期待できる
■ 初心者が安心して参加するためのコツ
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委託型オークションを選ぶ
→ 自分で現場に参加せず、専門業者に出品を任せる方式が安心。 -
事前査定を複数社に依頼する
→ 相場を知っておくことで、安値での売却を避けられる。 -
付属品を必ず揃える
→ 共箱・鑑定書・証明書などがあると価値が上がる。 -
保存状態を整える
→ 軽くホコリを落とすだけでも印象が変わりやすい。
■ まとめ
骨董品のオークション落札体験談からわかるように、
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茶道具は作家名や共箱が価値を左右する
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掛け軸は海外需要で高額になる可能性がある
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刀剣は登録証の有無が絶対条件
といったポイントが重要です。
「近所の買取店では値がつかなかった骨董品が、オークションでは数十倍になった」という例も多いため、相場を確認した上でオークションを活用するのが賢い選択といえるでしょう。