もう「ガラクタ」とは言わせない!価値ある骨董品コレクションの整理術
ご自宅に眠っている、たくさんの骨董品や古いコレクション。
「どこから手をつけていいか分からない…」「ただのガラクタに見えるけど、もしかしたら価値があるかも…」
そう思って、整理を先延ばしにしていませんか?せっかくのコレクションを無駄にしないためにも、正しい方法で整理・分類することが大切です。
この記事では、価値ある骨董品を見つけ出し、効率的にコレクションを整理・分類する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
ステップ1:まずは「全体像」を把握する
いきなり細かく分類するのではなく、まずは手元にあるコレクション全体を把握することから始めましょう。
1. すべてのアイテムを出す
押入れや物置にしまってある骨董品を、一度すべて広げてみましょう。その際、以下の点に注意してください。
安全な場所で:床にシートを敷くなどして、アイテムを傷つけないようにしましょう。
埃を払う:やわらかい筆や布を使って、優しく埃を払います。水拭きは素材を傷める可能性があるので避けてください。
写真に撮る:整理前の状態を写真に撮っておくと、後で記録として役立ちます。
2. 大まかなジャンルに分ける
手元のアイテムを、まずは大まかなジャンルに分けてみましょう。
美術品:絵画、彫刻、掛け軸など
陶磁器:茶碗、花瓶、皿など
漆器・木製品:お盆、重箱、家具など
金属製品:茶道具、仏具、刀剣、古銭など
着物・布製品:古い着物、帯、風呂敷など
その他:古書、おもちゃ、時計、切手など
ステップ2:価値を見極めるための「3つのチェックポイント」
大まかに分類できたら、次にそれぞれのアイテムの価値を判断するためのポイントを確認しましょう。
1. 誰が作ったか?(作者・作家)
骨董品の価値は、誰が作ったかによって大きく変わります。陶磁器や絵画、掛け軸などに、**作者の銘(サイン)や落款(らっかん)**がないか確認してみましょう。有名な作家の作品であれば、それだけで高価な骨董品である可能性が高まります。
2. いつ作られたか?(時代)
古いものほど価値が高いとは限りませんが、骨董品の世界では「時代」も重要な要素です。アイテムの裏側に年号が書いてあったり、その時代特有の様式やデザインで判断できる場合があります。
3. どのような状態か?(コンディション)
どんなに価値のある骨董品でも、状態が悪ければ査定額は下がってしまいます。
傷やひび割れ、欠け:陶磁器やガラス製品は特に注意が必要です。
シミや色あせ:絵画や着物、書物など。
破損や部品の欠落:時計や家具、おもちゃなど。
できるだけ購入した時の状態に保つことが、価値を維持する秘訣です。
ステップ3:正確な情報で「分類・管理」する
価値を見極めたら、アイテムごとに詳細な情報を記録していきましょう。
1. 一覧表を作成する
パソコンのExcelや、手書きのノートでも構いません。以下の項目を記載しておくと、管理がしやすくなります。
アイテム名:例)備前焼 花瓶
作者・時代:例)○○作、江戸時代
入手経路:例)祖父から譲り受けた
特記事項:例)箱あり、共布(ともぬの)あり
現在の状態:例)目立った傷なし、底に小さな欠けあり
2. 写真と一緒に保管する
アイテムの正面、背面、底、銘など、いくつかの角度から写真を撮って、一覧表と一緒に保管しておきましょう。将来的に売却や鑑定を依頼する際に、非常に役立ちます。
まとめ:整理は「価値の再発見」への第一歩
骨董品の整理は、ただ片付ける作業ではありません。それは、そのアイテムが持つ歴史やストーリーを紐解き、隠された価値を再発見する素晴らしい機会です。
今回の整理術を参考に、ご自宅のコレクションを一度見直してみませんか?きっと、新たな発見があるはずです。