「渋い」だけじゃない!陶器・磁器の骨董品おすすめ入門と楽しみ方
「骨董品って、なんだか難しそう…」
「古くて渋いイメージしかないな…」
そんなふうに思っていませんか?
実は、陶器や磁器の骨董品は、私たちの身近な食器や器の世界ともつながっていて、誰でも気軽に楽しめる、とても奥深い世界なんです。
今回は、骨董品に興味を持ち始めたばかりのあなたに、陶磁器の骨董品の世界へ足を踏み入れるための、おすすめ入門法をご紹介します。
まずは知っておきたい!陶器と磁器の違い
陶磁器の骨董品を楽しむ上で、基本となるのが「陶器」と「磁器」の違いです。
陶器
特徴: 土を主原料としています。厚みがあって重厚感があり、素朴で温かい雰囲気が魅力です。
見分け方: 表面に光沢が少なく、指ではじくと「コーン」と鈍い音がします。
例: 備前焼、信楽焼、益子焼など。
磁器
特徴: 陶石を主原料としています。薄くて軽く、つるりとした透明感と硬さが特徴です。
見分け方: 指ではじくと「チーン」と高く澄んだ音がします。
例: 有田焼、伊万里焼、九谷焼など。
骨董品として人気の陶磁器ジャンル
陶磁器の骨董品は、様々なジャンルがありますが、まずは以下の人気ジャンルから入ってみるのがおすすめです。
1. 茶碗
茶道の世界で古くから愛されてきた茶碗は、その歴史や作家の個性、一つとして同じものがない「景色(器の表情)」を楽しむことができます。特に、人間国宝の作品や、歴史的な価値のある茶碗は、非常に高額で取引されます。
2. 染付(そめつけ)
白い磁器の生地に、藍色(青色)の顔料で絵付けを施したものです。シンプルながらも洗練された美しさがあり、古伊万里(こいまり)や古九谷(こくたに)の染付は、国内外のコレクターに愛されています。
3. 現代陶芸作家の作品
北大路魯山人や加藤唐九郎など、近代陶芸を代表する作家の作品は、現代アートとしても高い評価を受けています。その大胆な造形や色使いは、見ているだけでも心惹かれるものがあります。
骨董品陶磁器の3つの楽しみ方
骨董品は、ただ鑑賞するだけでなく、様々な楽しみ方があります。
楽しみ方1:じっくりと鑑賞する
美術館に行くように、一つ一つの作品をじっくりと眺めてみましょう。土の質感や釉薬の色、絵付けの筆使いなど、作者の息吹を感じることができます。
楽しみ方2:実際に使ってみる
骨董品は、ただの「飾り物」ではありません。日常の食事やお茶の時間に、骨董品の器を使ってみることで、普段の暮らしが少し豊かになります。
楽しみ方3:コレクションする
自分の好きな作家や産地を見つけ、少しずつ集めていくのも骨董品の醍醐味です。
まとめ
陶器・磁器の骨董品は、陶器と磁器の違いを知り、まずは「茶碗」や「染付」といった人気ジャンルから入るのがおすすめです。
「難しく考えず、まずは一つ、あなたの心に響く作品を探してみてはいかがですか?」
そこから、奥深く、そして楽しい骨董品の世界が広がっていくはずです。