もう後悔しない！骨董品購入で誰もが陥る「失敗談」から学ぶ賢い選び方
「一目惚れして買った骨董品、実は価値のない偽物だった…」
「お店の人の『これは掘り出し物ですよ』という言葉を信じて大損してしまった…」
骨董品の世界は、見る人を楽しませ、心を豊かにしてくれる一方で、知識がないまま手を出してしまうと、思わぬ失敗をすることも少なくありません。
今回は、骨董品コレクターが経験する典型的な失敗談と、そこから得られる重要な学びを解説します。これを読めば、あなたの骨董品ライフはもっと楽しく、そして賢いものになるはずです。
失敗談1：価値を鵜呑みにして、高額な「ガラクタ」を購入
失敗の事例
骨董市で「これは江戸時代の名工が作ったものだ」とお店の人に言われ、高価な掛け軸を購入。後日、専門家に見せたら「残念ながら、戦後に作られた贋作（がんさく）ですね」と言われた…。
学び
骨董品の価値は、**「誰が言ったか」ではなく「客観的な事実」**で判断しましょう。
焦って買わない：骨董品との出会いは一期一会ですが、即決は危険です。一度冷静になり、複数の情報源から価値を判断する時間を取りましょう。
自分で調べる習慣をつける：気になるアイテムがあれば、その場でスマホを使って作者名や様式、相場を調べるだけでもリスクは減らせます。
専門家の意見を仰ぐ：高価な買い物をするときは、信頼できる鑑定士や専門店に相談するのが一番の安全策です。
失敗談2：見た目だけで判断し、欠点を見落とす
失敗の事例
形やデザインが気に入り、古い陶磁器の茶碗を購入。家に帰ってよく見ると、底に小さなヒビが入っていたり、釉薬（ゆうやく）の一部が剥がれていたり…。
学び
骨董品は、完璧な状態であることのほうが稀です。しかし、その欠点が価値にどう影響するかを見極めることが重要です。
隅々までチェックする：購入前には、照明を当てたり、角度を変えたりして、全体をじっくりと観察しましょう。特に、底や裏側、縁などに傷がないかを確認してください。
「時代の証」と「致命的な欠点」を見分ける：骨董品特有の経年劣化（貫入や窯傷など）は、その歴史を示す「時代の証」として価値が認められることもあります。しかし、後からついたヒビや欠けは、価値を大きく下げる「致命的な欠点」になります。この違いを理解することが大切です。
失敗談3：偽物と知らずに「贋作」を買ってしまう
失敗の事例
有名な作家の作品が、市場価格よりもはるかに安く売られているのを発見し、迷わず購入。しかし、精巧に作られた偽物だった。
学び
「安すぎるものには、裏がある」という原則を忘れてはいけません。
相場を理解する：お目当ての骨董品の相場を事前にリサーチしておきましょう。相場からかけ離れて安いものは、偽物である可能性が高いです。
信頼できる場所で購入する：骨董市やネットオークションは魅力的な出会いがありますが、初めて購入する場合は、信頼できる骨董店や百貨店の骨董品売り場を利用するのが安心です。
「箱」や「鑑定書」も確認する：有名な作家の作品には、その作品を収める「共箱（ともばこ）」や鑑定書が付いていることがあります。これらも本物かどうか見極める重要な手掛かりになります。
まとめ：骨董品購入は「知識」と「冷静さ」が鍵
骨董品購入の失敗は、誰にでも起こりうることです。しかし、これらの失敗談から学ぶことで、リスクを大きく減らすことができます。
情報収集を怠らない：相場、作者、歴史的背景を学ぶ。
現物を丁寧に確認する：傷や欠点を見落とさない。
安易な言葉を信じない：自分の知識と目で判断する。
骨董品は、単なるモノではなく、歴史や文化、人々の想いが詰まったタイムカプセルです。知識を身につけ、冷静な目で選ぶことで、より深く、そして安全にその魅力を楽しむことができるでしょう。