もう迷わない!海外骨董品の購入・輸入ガイド|賢く手に入れるための完全マニュアル
「海外旅行中に見つけた素敵な骨董品、日本に持ち帰るにはどうすればいいの?」
「インターネットで海外のオークションサイトを見ているけれど、輸入手続きが難しそうで手が出せない…」
骨董品の世界は、日本国内にとどまらず、世界中に広がっています。異国の文化や歴史を感じさせる海外の骨董品は、日本のものとはまた違った魅力がありますよね。
今回は、海外の骨董品を安全に、そして賢く購入・輸入するための方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
ステップ1:購入前に必ず確認すべきこと
海外の骨董品を手に入れる前に、まず以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
1. 輸出規制の有無
国によっては、文化財保護のために特定の骨董品や美術品の輸出を厳しく規制している場合があります。
アンティークモールや骨董店で購入する場合:店員に「Can this be exported?(これは輸出できますか?)」と尋ねましょう。
オンラインで購入する場合:商品説明欄に「Export Permit(輸出許可)」に関する記載がないか確認し、不明な場合は出品者に問い合わせましょう。
歴史的に重要なアイテムや、国の指定文化財に該当するものは、原則として国外への持ち出しが禁止されています。
2. ワシントン条約(CITES)の確認
象牙、べっ甲、ワニ革など、希少な動植物の素材を使った骨董品は、ワシントン条約(CITES)によって国際取引が規制されています。
これらの素材を使ったアイテムを日本に輸入する場合、輸出国と日本の両方で許可証が必要になります。無許可で輸入すると、罰則の対象となるので注意が必要です。
3. 贋作(がんさく)リスクの見極め
海外のオークションサイトやアンティークマーケットでは、偽物が流通していることも少なくありません。
信頼できる販売者を選ぶ:評価の高い出品者や、実績のある業者から購入しましょう。
高額な取引は慎重に:現物を確認できないオンラインでの高額な買い物は、特に注意が必要です。
ステップ2:購入後の輸入手続きガイド
無事に骨董品を購入できたら、次に日本に持ち帰るための輸入手続きを行います。
1. 個人で持ち帰る場合(携帯品・別送品)
旅行で骨董品を購入した場合、空港の税関に申告して輸入することになります。
申告の義務:購入した骨董品が20万円を超える場合、関税と消費税がかかる可能性があります。税関に申告書を提出し、必要に応じて税金を納めましょう。
インボイス(送り状)の準備:購入時に発行された領収書や、商品の詳細が記載された書類を準備しておくと、スムーズに手続きが進みます。
2. 郵送や国際輸送を利用する場合
オンラインで購入したり、大型の骨董品を送ったりする場合は、国際輸送サービスを利用します。
送料と保険の確認:輸送費は商品の大きさや重さ、距離によって大きく異なります。また、万が一の破損に備え、必ず保険に加入しておきましょう。
通関手続き:輸送業者(DHL、FedExなど)が代行してくれることがほとんどです。商品が日本に到着すると、関税や消費税の連絡が届くので、指示に従って支払いを済ませましょう。
まとめ:知識を身につけて、骨董品の世界を楽しもう
海外の骨董品を安全に手に入れるためには、購入国のルールと日本の輸入規制の両方を理解しておくことが不可欠です。
事前に輸出規制を確認する
ワシントン条約に該当しないかチェックする
信頼できる場所から購入する
関税や消費税の申告を怠らない
これらのポイントを押さえておけば、海外での骨董品探しがもっと楽しく、そして安全なものになるはずです。