骨董品を高額査定してもらうためのコツ|プロが教える価値を最大限に引き出す方法


骨董品(アンティーク)は、見る人によって価値が大きく変わる世界です。
「これは価値がないと思っていたのに、高額査定された!」というケースもあれば、「高そうなのに、意外と安かった…」ということもあります。
この記事では、骨董品を少しでも高く査定してもらうための具体的なコツを、査定士の視点も交えてわかりやすく解説します。


1. 骨董品の価値は「状態×真贋×市場ニーズ」で決まる

骨董品の査定では、以下の3つの要素が基本となります。

  • 状態(保存状態・欠け・修復跡)

  • 真贋(本物かどうか)

  • 市場ニーズ(人気の作家・時代・ジャンル)

どれか一つでも評価を下げる要素があると、査定額が大きく変動します。
特に2020年代以降は、若い層の間で“和モダン”や“古民家インテリア”が流行しており、茶道具・古伊万里・掛軸などが再注目されています。


2. 高額査定を狙うなら「清潔感」と「情報整理」が鍵

●査定前に軽く手入れをする

骨董品は「汚れ」より「経年の味」が重要。
しかしホコリや蜘蛛の巣、指紋などはマイナス評価になるため、柔らかい布で軽く乾拭きし、見た目を整えましょう。
※研磨剤入りクリーナーや洗剤はNG。表面を傷めて価値を下げることがあります。

●来歴や購入時の情報を添える

「誰から譲り受けた」「いつどこで購入した」「鑑定書がある」など、出所(プロヴェナンス)が明確なものほど高評価です。
古い箱や包み紙、証明書などは一緒に出すことで査定額が上がるケースが多いです。


3. 複数の業者に査定を依頼する

同じ骨董品でも、業者によって査定額は大きく異なります。
その理由は、得意分野が違うからです。

  • A社:茶道具や掛軸などの日本美術系に強い

  • B社:陶磁器・中国美術などの東洋骨董系に強い

  • C社:時計や宝飾品など西洋アンティーク系に強い

つまり、一社だけの査定に頼るのはリスク
最低でも2〜3社に無料査定を依頼し、比較検討するのがおすすめです。


4. 出張査定・オンライン査定を活用する

最近は、持ち込み以外に「出張査定」や「LINE査定」「画像査定」なども人気です。
重い花瓶や大きな掛軸も、自宅でプロに見てもらえるため便利です。

ただし、その場で即決を迫る業者には注意
「今だけ特別価格」「今日売らないと値が下がる」といったセールストークは、優良業者ではまずありません。


5. 査定前に「市場価格」をリサーチしておく

自分の持っている骨董品と似たものが、

  • オークションサイト(ヤフオク・メルカリ)

  • 専門業者の販売ページ
    などでいくらで取引されているかを調べておくと、相場感を掴めます。

とくに「作者名・時代・材質・サイズ」をもとに検索すると、かなり正確な市場価格を確認できます。


6. 骨董品は「タイミング」で値段が変わる

骨董品市場は、流行や国際情勢にも左右されます。
たとえば、

  • 中国人コレクターが増えた時期は**中国骨董(唐物)**が高騰

  • 茶道ブームの時期は茶道具や古伊万里が上昇

  • インテリアトレンドで和骨董や西洋家具が再評価

売るタイミングを見極めることも、高額査定のコツのひとつです。


7. 信頼できる骨董品買取業者の選び方

最後に、安心して任せられる業者選びのポイントです。

  • 古物商許可証を持っている

  • 査定員の経歴や専門分野が明示されている

  • 査定額の理由を丁寧に説明してくれる

  • クチコミ・評価が高い

  • 出張・キャンセル料が無料

この条件を満たす業者であれば、トラブルのリスクは大幅に減ります。


まとめ|骨董品の価値は「見せ方」と「情報」で上がる

骨董品は、「どんなものを持っているか」よりも「どう見せるか」「どんな情報を添えるか」で価値が変わります。

  • 軽く清掃し、見た目を整える

  • 来歴・証明書などを整理して添える

  • 複数業者に査定を依頼する

  • 相場やトレンドを調べておく

この4つを意識するだけで、査定額が1.5倍〜2倍にアップするケースも珍しくありません。

大切な骨董品を、正しい知識で次の世代へつなげていきましょう。

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