ブドウの剪定時期とは?初心者でもわかる季節別の剪定ポイント
ブドウの剪定が必要な理由
ブドウは放任すると枝が増えすぎ、日当たりや風通しが悪くなり、果実が小さくなったり病気にかかりやすくなります。
剪定は木の健康を保ち、果実の質と収量を安定させるために必須の作業です。
剪定の基本時期
1. 冬剪定(休眠期:12月〜2月頃)
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目的:枝の整理、翌年の果実をつける準備
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特徴:葉が落ちて木が休眠しているため、樹形や枝の状態がわかりやすい
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方法:前年に伸びた枝(1年枝)のうち、元気なものを残して不要な枝を切る
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ポイント:太い主枝を残し、細く弱い枝や込み合った枝は思い切って切る
冬剪定を行うことで、春の芽吹きが均一になり、果実の大きさや味も向上します。
2. 夏剪定(生育期:6月〜7月頃)
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目的:日当たりと風通しを良くし、病害虫予防
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特徴:葉や枝が伸びているため、不要な芽や混み合った枝を間引く
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方法:
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先端の新芽を摘心して樹勢を調整
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葉が果実に覆いかぶさる場合は適度に間引く
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ポイント:夏剪定は樹勢のバランスを保つことが目的で、果実への影響は少なめ
剪定のタイミング別のメリット
| 剪定時期 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 冬剪定 | 果実の数と質をコントロールできる | 遅すぎると春の芽吹きに影響 |
| 夏剪定 | 日当たりと通風が改善され病害虫を防ぐ | やりすぎると葉が減り、果実が日焼けすることも |
剪定のコツ
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主枝と副枝を意識する
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主枝は長く残し、副枝は間引いて果実のつきやすい枝を残す
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不要な枝は根元から切る
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切り口が小さい方が病気になりにくい
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道具は清潔に保つ
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剪定ばさみは消毒して病気の感染を防ぐ
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樹形を意識して剪定する
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水平方向に広がるように整えると日当たりが良くなる
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まとめ
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ブドウの剪定は**冬剪定(12〜2月)と夏剪定(6〜7月)**の2回が基本
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冬は翌年の果実のために、夏は樹勢の調整と病害虫予防のために行う
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枝の整理や樹形の調整を意識することで、果実の大きさと甘さを安定させられる
剪定は最初は難しく感じるかもしれませんが、時期と枝の見分け方を覚えるだけで成果が出やすい作業です。
初心者でも冬と夏の剪定ポイントを押さえることで、美味しいブドウ作りに繋がります。