骨董品買取のための写真撮影テクニック(詳細編)
骨董品を売りたいと思ったとき、査定価格を大きく左右するのが「写真の撮り方」です。
特にオンライン査定や出張買取の依頼では、送る写真のクオリティがそのまま「第一印象」になります。
今回は、プロの鑑定士も注目する「骨董品買取のための写真撮影テクニック」を詳しく解説します。
◆ なぜ写真が査定価格に影響するのか?
多くの買取業者は、最初の査定を「写真情報」で行います。
写真が暗かったり、ピントが合っていなかったりすると、本来の価値が伝わらず、査定額が下がる原因になることも。
逆に、
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明るく、
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状態がわかりやすく、
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ディテールがしっかり見える写真
を送るだけで、印象が良くなり「高額査定」につながるケースが多いのです。
◆ スマホでもできる!基本の撮影準備
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自然光を活用する
蛍光灯の下では色味がくすんで見えることがあります。
昼間の窓際など、柔らかい自然光の下で撮るのがベスト。直射日光は避けましょう。 -
背景はシンプルに
白やグレーの布、または無地の壁紙を背景にすると、骨董品の質感や形が際立ちます。
テーブルクロスや柄物の背景は避け、あくまで「品物が主役」に。 -
手ブレ防止対策をする
三脚やスマホスタンドを使うだけで、ブレのない鮮明な写真が撮れます。
ない場合は、肘を机につけて安定させるのも効果的。
◆ 骨董品の種類別・撮影ポイント
【陶磁器・茶器・花瓶など】
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正面・側面・裏面の3方向から撮影する
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高台(底部)や刻印、作家名が入っている部分をクローズアップ
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ひびや欠け、貫入(ヒビ模様)も隠さず撮る
【掛け軸・絵画・書画】
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全体を正面から、歪みが出ないように撮影
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作者の署名や印章部分をアップで
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シミや破れがある箇所も正直に撮影しておくと、査定の正確性が上がります
【古銭・金属工芸品・刀剣など】
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金属の反射を避けるため、少し斜めから光をあてる
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細部の模様・刻印をマクロ撮影で拡大
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サビや変色の状態も明確に見せる
◆ 撮影の順番で「伝わりやすさ」が変わる
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全体写真:形やサイズ感が伝わる構図で
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ディテール写真:刻印・細工・素材感などを接写
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ダメージ箇所の写真:傷・欠け・汚れなど
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付属品・箱・鑑定書の写真:セットで価値が上がることも
この4ステップを意識して撮ることで、査定担当者が判断しやすくなり、「評価アップ」につながる確率が高まります。
◆ プロが教える“光と角度”の使い方
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光を「斜め45度」から当てると立体感が出る
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撮影時に逆光を避けると、色が自然に写る
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スマホの「露出補正」で、少し明るめに設定する
高額な骨董品ほど、陰影の表現が重要。
光の方向と角度を意識するだけで、まるで専門カメラで撮ったような質感が再現できます。
◆ 写真のファイル名とデータ送信の工夫
複数の骨董品を査定に出すときは、ファイル名を整理しておきましょう。
例:
「01_伊万里焼_皿_正面.jpg」
「02_伊万里焼_皿_裏面.jpg」
これだけで査定士の手間が減り、対応がスムーズになります。
また、画像サイズは大きすぎず(1〜2MB程度が理想)、メールやLINE査定でも読み込みやすいサイズに調整しておくと親切です。
◆ 出張買取を検討している場合のコツ
写真を送ったあとに、出張買取を依頼することも多いでしょう。
このとき、撮影した画像に「大きさ比較のための物(定規・ペンなど)」を写しておくと、業者が持参する査定道具や梱包材を正確に準備できます。
結果的に、査定から支払いまでがスムーズになり、買取金額アップの交渉もしやすくなります。
◆ まとめ:良い写真は“信頼”を生む
骨董品買取で高額査定を目指すなら、
「写真は情報」と考えるのがコツです。
明るく、正確で、誠実な写真を送ることで、
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査定士との信頼関係が生まれ、
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交渉も有利に進み、
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最終的に買取価格がアップする
そんな好循環をつくることができます。
プロのような撮影スキルがなくても、
今回紹介したポイントを押さえるだけで、あなたの骨董品は“より高く見える”はずです。
骨董品買取で失敗したくない方へ
「どんな角度から撮ればいい?」「どの光が正解?」と迷ったら、
まずは自然光・正面・全体の3枚を基本に、細部を追加撮影してみましょう。
わずかな工夫が、大きな査定差を生みます。